春にきれいに咲いたフジの花が実になりました。
<シバンムシ>
皆さんはシバンムシをご存知ですか?
漢字で書くと「死番虫」
死の番をする虫です。こわそうですね。
このシバンムシが我が家に大量発生した話です。
当時、5か月ほど借家住まいをしていました。引っ越しの際、荷物の中の小麦粉がこぼれて、それをエサにして発生したようでした。
大きさはわずか1ミリ〜数ミリとごく小さいです。姿はコガネムシとかカブトムシのメスみたい、色は茶系の黒。
いつもはトコトコと歩き、たまにふわ〜りと飛ぶこともあります。なんか、のんびりやさんみたいです。
人間には特に刺したり噛みついたりといった悪さをすることはないのですが、害虫です。
「あらゆる食品を食害する」とのこと。食品だけでなく、木材やペットフード、タバコの吸殻まで食べます。
そして困るのが大量発生すること。
最初目にしたのは、テーブルの上を数匹はっていた時です。「あら?」と思ってティッシュで包んで捨てました。
それが次に見た時は、あっちにもこっちにもいる。いやですねえ。
1匹が2匹、2匹が4匹、4匹が8匹
・・・・まるで香具師の口上みたいですが本当です。気がつくと、壁にも天井にも床にもいる!
おお気持ち悪い、こりゃ何だ?と調べまくりました。そして「シバンムシ」にたどり着きました。
「解決方法は駆除しかない」ということで、見つけ次第駆除しました。
そのやり方は、ちょっと残酷かもしれませんが、セロテープでペタペタです。
セロテープを10センチほど手に取ってペタペタペタ・・と30匹ほどくっつけたら捨てる、また新しいセロテープ10センチ・・・30匹、捨てる・・10センチ・・30匹捨てる・・の繰り返し。キリなく発生してくるので、こちらも本気でペタペタ。
でもその作業がなんだか面白くなってくるんですね。
このシバンムシは飛べるのだから逃げればいい、と思うのですが、 とにかくトコトコです。間抜けでちょっと可愛い感じです。
何日間かセロテープでシバンムシ撲滅作戦を続けて、やっと駆除できました。
フ〜疲れた〜
この間抜けで可愛い虫が「死番虫」という恐ろしい名前になった訳は次のとおり
「ヨーロッパ産のシバンムシは、頭を家屋の建材の柱などに打ちつけて、オスとメスの間の交信をします。(カチカチとかコチコチとか)
この音が時計の秒針の音に似ている。でも虫の姿が見えずに音だけが聞こえる。それで『死神が持つ死の秒読みの時計
“death watch"の音だ』ということで
Death watch beetle と名がつきました」
皆さんの家でもシバンムシを発生させないよう、お気をつけください。