みかんの絵と、スティーグ・ラーソン、藤沢周平、トム・クランシーに共通する事は?の話です。
< みかん >
ご近所の方が「スケッチするなら枝葉付きがいいでしょ」とくださったみかんです。わざわざ切ってくださったのだから描かねば!と頑張りました。
< スティーグ・ラーソン、トム・クランシー、藤沢周平、葉室麟に共通することは何? >
ブログがアップできなかった10日間は、退屈で読書ばかりしていました。
そのおかげで、図書館で本を発見しました。
「ミレニアム」(スティーグ・ラーソン)はシリーズ5まで読んで、もう終わりだと思っていたら、「最終章6」というのが書棚に並んでいました。おおっ!気がつかなかった、うれしい!
この「ミレニアム」シリーズは世界中で大ヒットして、映画にもなっています。リスベットとミカエルの活躍に徹夜して読んだ方も多いでしょう。
残念なことに、作者のスティーグ・ラーソンは50才で急死してしまい、がっかりしました。この話はもう終わりだと思っていたら別の作家が引き継ぎ、4、5、6シリーズを執筆し、そこそこヒットしました。
藤沢周平は庶民や下級武士を扱った作品で、人間の優しさを書きました。
「蝉しぐれ」「たそがれ清兵衛」など映画化されたものもたくさんですが、69才で亡くなり、悲しかったです。
そうです。共通点は、小説家として活躍半ばで亡くなったという点です。
葉室麟は、その藤沢周平の時代小説の穴を埋めてくれるように現れ「蜩ノ記」で直木賞をとってからは作品がどんどん出版されました。映画化も。
葉室麟の作品は独自の美学というか、武士の矜持を書いていて、読みながらこちらも苦しくなったものでした。
なんと66才で病気で死去。ショックでした。
その他にも古くは高橋和巳、39才で亡くなった時は、東大周辺の飲み屋が学生で埋まったというエピソードがありました。私も「悲の器」や「邪宗門」など読んで、若い心に染み込みました。
向田邦子は取材旅行中に飛行機事故で亡くなりました。51才。「阿修羅のごとく」が好きだったのでショックでした。たしか「寺内貫太郎一家」や「時間ですよ」のシナリオを書いたのも向田邦子です。
外国ではヘニング・マンケル。大好きだったのにいい作品ばかり残して67才で亡くなっています。大損失です。
モダンホラーの王様、スティーブン・キングが大事故に遭った、というニュースを読んだ時は、ああ、また一人・・・と落ち込みましたが、何年か後に復活して安堵しました。
「スタンド・バイ・ミー」「ミザリー」「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」など、たくさんの作品が映画化されていますね。
現在73才、世界中の読者のためにも、まだまだ活躍してもらわねば。
【本の紹介欄で見つけた「NOS4A2ノスフェラトウ」(ジョー・ヒル)を読んでいたら、S.キングと大変よく似た作風のモダンホラーだったので「ん?」と思いました。後書きを読んだら、この作者はキングの息子でした。親子でした。】
トム・クランシーも66才で亡くなりましたが、生前からの共著者が執筆を続けていますから、これからも作品が出てくるでしょう。よかった。
「レッドオクトーバーを追え」とか「愛国者のゲーム」とか。
映画では主人公ジャック・ライアンをハリソン・フォードが演じていましたね。
気になるのは、スペインの作家、カルロス・ルイス・サフォンです。
「忘れられた本の墓場」シリーズは、「風の影」「天使のゲーム」「天国の囚人」まで。ドキドキしながら涙を流しながら読みました。
ところがなんと、55才で亡くなってしまいました。このニュースには世界中のファンが驚いたことでしょう。
第4作目が生前書かれていますが、まだ日本では刊行されていません。早く読みたい。
道半ばでなくなるというのは悔しいことでしょう。
小説界にとっても大損失ですが、私達読者もとても悲しいことです。
心よりご冥福をお祈りします。