寒さ真っ只中の1月下旬に、ロウバイは他の樹木にさきがけて花を咲かせます。
ロウバイは梅の仲間ではないのにロウ梅、というわけは
臘月(ろうげつ)(旧暦12月)に梅に似た花を咲かせるからロウバイ、とか
花びらが蜜蝋(みつろう)のような色と質感だからロウバイ、とか
諸説あるようです。
昨日は春のような陽気でした。いつもと違う道をウォーキングしていたら、あちこちでロウバイが咲いていました。
たしかに、ロウのようにツヤがあって清々しい香りです。
芥川龍之介はこの花をこよなく愛したそうで、ロウバイの句をいくつか詠んでいます。それを知ってから、ロウバイを見るたびに芥川を思います。
枝にある黒いものがわかるでしょうか。
調べると「壺状の偽果に種ができる」とあります。
庭先にロウバイが咲いていたお宅の方と話をしたら、「この種が落ちて、そこから新しい芽が出て育ってきてね。わりと簡単に育つねえ」とのことでした。
ロウバイが萎んできたら、今度は本当の梅の季節です。梅は名所が各地にあります。待ち遠しいですね。