皆さんは「講談」をご存知ですか?お好きですか?
私はたいして興味がありませんでした。
ああ、講談ね、一人で語って扇をパンパン叩くものね、程度の知識で。
それがある時、TVで神田伯山の講談を聞いてびっくりぎょうてん‼️すごい迫力!ええっ、講談ってこんなに面白いものだったの!?
(YouTubeより)
講談は古くからの日本の伝統芸能です。
講談師が史実に脚色を加えて一人語りするものです。
TVで伯山のたくさんの持ちネタから何を聞いたんだったか覚えてないのですが、その眼光とパンパンと張扇を叩いてツバを飛ばしながら(たぶん)繰り出す迫力ある話に引き込まれてしまい、終わった時に感動のため息をついたのを覚えています。
TVやYouTubeで映像は見ることができますが、それよりライブで見たい、と思って調べたら、チケットはすぐ売り切れてしまう人気でした。
神田伯山(かんだはくざん)は37才、講談師。2020年に6代目神田伯山を襲名しています。テレビ、ラジオ、映画、各地での公演で大活躍中です。
新聞の広告で「講談えほん/神田伯山監修」というのを見ました。講談社から出ている講談えほん、というのも出来過ぎですね。さっそく見ました。
源平盛衰記を扱ったものです。
ええっ?那須与一の絵を宇野亜喜良が描くの?と不思議に思いました。
宇野亜喜良さんといえば、うれいを含んだエレガント・エキゾチック・笑わないヨーロッパ風美少女が特徴の絵です。
ちょっと源平の戦いとはミスマッチなのでは、と思いましたが、さすが旭日小綬章まで受賞している大御所です。
和と洋が一体となって素晴らしい絵本になっていました。
絵本の中であの義経が1輪の花(裏表紙でカモメは咥えている花)を手にしています。宇野亜喜良風ですね。
那須与一は匂うが如き若武者に。頬がほんのり赤く、目は二重でうれいを含んだ眼差し。ドキッとします。乗ってる馬までそういう目をしています。馬が、ですよ。
船上で手招く絶世の美女、玉虫御前はいかにも宇野亜喜良の描く美人です。目がぺこぱかホステスの目みたいです。上目遣いでまつ毛バッチリ(平安時代なのに)。ぜひ絵本でご覧下さい♪
絵本の文の方は、
「ぴしーっ」と馬に鞭をくわえる、とか
「ぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱっ!」と走るとか
鏑矢が「リーーーーんりーーーーん」とうなって飛んでいく、とか
おお、これは伯山の講談そのものではないか。
皆さんもぜひ読んでみてください。子どもさんやお孫さんに読み聞かせるのもいいかも。
「那須与一」の他に伯山監修の講談えほんは「雷電為右衛門」「曲垣平九郎」があります。
「曲垣平九郎➖出世の石段➖」の舞台は東京都港区の愛宕山です。
山頂の愛宕神社へ一直線に上がる傾斜40度、86段の石段を曲垣平九郎が馬で駆け上った話です。
その石段が実際に残っているそうですから、見たいなあと思います。いつか行ってみよっと。
話がそれました。
今日一番言いたいのは、
講談師・神田伯山はスゴイ‼️ということでした。皆さんもYouTubeでご覧ください。