法事で100回忌に出席したことがありますか?
先回(エミータS.358)に書いた仲畑流万能川柳「故人しかワシを知らない葬儀行く」を読んだ友人Aさんから電話がありました。
Aさんは最近ご先祖様の100回忌に出たそうです。
100回忌ですよ‼️私は聞き間違いかと思いましたが、100回忌でした。つまりその方が亡くなってから100年目の法要ということです。
Aさんによると「私の夫(田舎の本家の長男)の4代前の先祖の妻の100回忌」だそうです。
「100年も前に亡くなった人だから、写真も言い伝えられてることもなくて、どんな人かわからないんだけどね」
「100回忌はお寺さんの言うとおりに、お供え物とロウソクとお米と塔婆を、御布施と共にお寺へ持って行くの」
私は100回忌というものがイマイチよく分からないので「法事・法要」をネットで調べてみました。次のようでした。
「亡くなった翌年が1周忌、その翌年の2年後が3回忌、続いて7回忌、13回忌、23回忌、27回忌、33回忌、50回忌、100回忌と法要を営む。
年忌法要の回数は、地域の慣習や菩提寺の考えによって異なるが、一般には33回忌か50回忌をもって最後の法要の『弔い上げ(とむらいあげ)』とすることが多い」
とありました。
Aさんの住む地域では、1、3、13、23、27、33、50、100回忌と続くのが普通なんだそうです。
Aさんの夫さんは本家の8代目で、今回は4代目の方の100回忌です。
だからまだ5、6、7代目の方の100回忌がこれからもあるということです。
「次は2023年に5代目の100回忌があるの。さらにその妻の法要も同じようにあるのよ」
私の説明が分かりにくくて申し訳ないですが、とにかく身内が亡くなったら、1、3、13、23、27、33、50、100回忌まで8回法要をするそうです。
「この地区は皆さんそうしているから、やらざるをえないの」と。
(私)100回忌なんて覚えてるの?
「お寺さんに過去帳があって、檀家の人が亡くなったら記帳される。お寺さんは過去帳に従ってその日が近づくと通知を出す、お寺の本堂にも家の名を書いた紙が貼られる。だから忘れることはないの」
(私)辞めようと思わないの?
「やらないと本堂に貼られた紙の名前が消されないから、地区の人たちにどうしてやらないかって言われるでしょ」
「100回忌までもやりたくないと思ってる人はたぶんいるだろうけど、ここはそういうしきたりの地区だからね、みんな続けてるんじゃないの」
丁寧に法要をしてご先祖様に安らかに眠っていただくということなんでしょう。
そういう風習のないところに住んでいる私にはちょっと理解できない話でした。