先週、山道を車で走っていたら、あちこちの雑木林に紫色の山藤と黄金色の山吹がたくさん咲いていました。山吹↓
山吹の黄金色は日本の伝統色「山吹色」の元になったものです。
山吹の花は八重咲きと一重咲きがあって、取ってきた山吹は一重咲きでした。
💠 今日は太田道灌と山吹の花にまつわる話です。
そんな話、知ってるわい、という方が多いでしょうが、まあそう言わずちょっぴりお付き合いを・・・
(Wikipediaからお借りしました)
「道灌は鷹狩りに出かけてにわか雨に会い、貧しい家に駆け込みました。
蓑を貸してほしいと頼むと、娘が出てきて黙ったまま山吹の花を一枝差し出しました。
蓑を借りられず道灌は怒って帰りました。
この話を聞いた近臣が、その娘は後拾遺和歌集の和歌の
『七重八重花は咲けども山吹の 蓑ひとつだになきぞかなしき』
という古歌に思いを託したのではないかと述べました。
驚いた道灌は自分の無学を恥じ、歌の道に精進するようになったといいます」
( 「花の歳時記366」西東社 より)
山吹の花は七重八重に咲くのに、実がひとつも結ばないのは不思議
実の一つだに、と蓑一つだに、をかけているのですね。
「蓑を貸して」「ありません」と言えば二言で済むのですが、山吹の枝を差し出した、当時はそういうのが風流だったのですか。現代では理解が難しいです。
蓑とはこれ↓
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❶ ヤマブキをスケッチして
❷ 薄く塗って
❸ 塗り重ねて完成
💠 山吹の話にお付き合いいただきましてありがとうございました。