2019年に発売され7万6000部のベストセラーになった「交通誘導員ヨレヨレ日記」を読んだことがあるでしょうか?
この本が大ヒットしたのを受けて「職業日記シリーズ」が次々に発行されました。
* 交通誘導員ヨレヨレ日記 10刷
* メーター検針員テゲテゲ日記 4刷
* 非正規介護職員ヨボヨボ日記 9刷
* タクシードライバーぐるぐる日記 5刷
* コールセンターもしもし日記 4刷
* 派遣添乗員ヘトヘト日記 5刷
* マンション管理人オロオロ日記 7刷
* ケアマネージャーはらはら日記 8刷
* ディズニーキャストざわざわ日記 6刷
* 住宅営業マンぺこぺこ日記 5刷
* メガバンク銀行員ぐだぐだ日記 (最新刊)
どれも様々な職業に従事する高齢者(!)のリアル(!)を描いています。
私は交通誘導員ヨレヨレ日記からこのシリーズのファンになって次々読みました。
どの本もイラストは伊波二郎さんで、主人公の痩せた貧相な姿がユーモアたっぷりに描かれていてあわれを誘います。
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最近読んだ「コールセンターもしもし日記は
知られざるコールセンターの実態だけでなく、電話する側と受ける側の生々しい攻防、そしてそこに生きる人たちの人間模様が描かれています。
著者の吉川徹さんは20年以上、派遣社員としてコールセンターに勤めていた方で、派遣社員の厳しさを赤裸々に書いています。
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私が就職した頃は売り手市場で、職はいくらでもありました。
私も普通に正社員として採用され,同級生も漏れなく就職していきました。
その頃は「派遣社員」という働き方はありませんでした。
時代は変わり,私の子どもの世代には就職が厳しくなりました。
仕事を探す娘に
「お母さん,大学で学んだことを生かす仕事につくなんてことは出来る時代じゃないんだからね、期待しないでね。」
とクギを刺されたことが忘れられません。
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1986年に労働者派遣法が施行され,その後何度か改正され現在に至っています。
難しいことはわかりませんが、今の派遣法は人間を簡単に補充できる労働力としか見ていないような気がします。
娘も一時,派遣社員として勤めていたので,私もその苦しみや悩みを目の当たりにしてきました。
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日本経済の変化で、働き方はどんどん変わっていくものだとはわかっていますが、派遣という働き方にはずっと割り切れない思いでいます。
2020年に「同一労働・同一賃金」がスタートしましたがどうなるのでしょう?
注目していきたいです。
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職業日記シリーズの最新刊は
「メガバンク銀行員ぐだぐだ日記」です。
著者は現役M銀行員 目黒冬弥とあります。派遣社員ではないようですね。
「このたびの件,深くお詫び申し上げます」の、このたびの件とは、度重なるシステム障害のことでしょう。
M銀行の実態やいかに!
読むのが楽しみです。