週刊文春の図書紹介ページ「全国のミステリー通の書店員が選ぶミステリーベスト10」の
海外部門第1位は「われら闇より天を見る」です。
これは読まなくっちゃ。
すぐ図書館の在庫を確認して予約しようとしました。
館員さんが「あの・・・その本は今 修理中で・・・」
出版されたばかりの新刊のはずなのに修理中?おかしいな、と思いました。
しばらくして借りることができました。
本の裏表紙に「汚れ(P113、147・・」とあります。6ヶ所の汚れだそうです。
汚れているとされたP.113を見てみると「 の落書きがあって(ボールペンで)それを削って消した跡がありました。
汚れは6ヶ所ということですがその6ヶ所の他にも数ヶ所 「 や ◯ がありました。
おいっ!図書館の本に落書きしたおまえっ!!私は怒っているぞ!!
図書館を愛する多くの人たちも怒っているぞ!!図書館の本は貸していただいて読んでいるんだということを忘れるなっ!!
私なんかブックカバーを掛けて読むんだぞ。
悲しくなりますよね。こんな低レベルな読書愛好家がいるなんて。
この本は2022年8月に出版されたばかりの新刊なんですよ。
あー、怒りがおさまらない。
おい小池!あ、違った、小池は全国指名手配の凶悪殺人犯だった。
おい、本に落書きしたおまえ!
おまえは全国の図書館愛好者を敵にまわしたんだぞ。反省しろよ!!
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さて「われら闇より天を見る」は英国推理作家協会(CWA)ゴールド・ダガー賞をはじめ、オーストラリア推理作家(ACWA)ネッド・ケリー賞その他の賞を受賞している小説です。
数々の賞を受けたこの小説の内容については今回は書きません。
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作家のクリス・ウィタカーは子供の頃から読書が好きで、デニス・ルヘインやジョン・グリシャム、そして特にスティーブン・キングがお気に入りだったそうです。
30歳の頃にジョン・ハートの「ラストチャイルド」を読んで感激し、それまでの会社勤めを辞め作家になる決断をしたという経歴の持ち主です。
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この本は20年近くに渡って構想を練り、3年の歳月を掛けて書いたとのこと。500ページを超える小説ですから多少気合を入れないと最後まで読めないかもしれません。でも最後に感動の結末が待っています。
私は感動してその結末部分を繰り返し読みました。
長編ですから年末年始のお休みに読むのにぴったりかもしれませんね。(^^)