キキョウです。今、あちこちの庭で見かけますね。
梅雨の季節に花を開いて、鬱陶しい気分に明るさをくれる花だと思います。
<加賀千代女・正岡子規の句>
加賀千代女の句
「桔梗の花
咲くとき ぽんといいさうな」
かわいい句ですね。
千代女は「朝顔に つるべとられてもらい水」で知られている江戸時代の俳人ですが、まるでサラダ記念日の俵万智さんのような句を作っていたんですね。
正岡子規の句
「紫の ふっとふくらむ 桔梗かな」
両句ともふっくらしたつぼみのことをよんだ句ですね。
本当につぼみはかわいいです。
今回たまたま千代女と子規の句を取り上げましたが、子規は千代女の「朝顔に・・・」の句について
「もらい水という趣向や、釣瓶を取られるという表現がこの上なく俗である。俳句とは呼ぶべきではない。」
と言っています。
厳しいようにも思いますが、俳句をやらない私にはよく理解できません。