ケン・フォレットの「Never」が出版されました。
2021年12月、世界同時刊行です。早く読みたくても、図書館に頼っていては何ヵ月か先になってしまいます。それでアマゾンに注文しました。すぐ届きました。文庫本の上中下3冊です。
(表紙の絵が世界地図になっている)
ネタバレにならないよう、概要のみを書くとー
舞台は現代、場所は中央アフリカのチャド、ワシントン、北京、ピョンヤン、ソウル、そして東京です。
はじめはチャドとスーダンの国境で起こった小規模な武力衝突でした。それが双方の背後にいるアメリカと中国に飛び火します。そして・・・
↑( 新聞広告)
上巻は主となる登場人物(アメリカ大統領、CIA職員、CIA潜入捜査官、中国情報局員、チャド人)の情報紹介で少し退屈です。文庫本で上中下もある長編ですからまあ仕方ないです。じっと我慢して読みます。
でも中、下巻と読み進むにつれてどんどん引き込まれてしまいました。
米大統領、中国国家主席が南北朝鮮を舞台として、避けようとしながらも核の応酬戦へと突っ走って行く下巻は圧巻です。(当然ながら米軍基地のある日本も巻き込まれます)
さすがケン・フォレット。
「Never」という題名は何を意味するのだろう、と思いながら読んでいましたが、最後まで読んでわかりました。
Never・・・決して進んではいけない世界の破滅への道、ということでしょう。
* * *
ケン・フォレットは1949年英国ウエールズ生まれ。今までに「針の眼」(スパイ小説)「大聖堂」などの大作を出しています。
現在74歳、まだまだ書いてくれるでしょう。次作が楽しみです。
* * *
「Never」に戻ります。
掲載した新聞広告でアメリカ元財務長官が「あまりにも現実的すぎる」と言ってます。
折しも世界では
ウクライナ周辺で米国とロシアが対立し
中国と台湾は軍事演習の応酬をし
北朝鮮はミサイル発射実験を繰り返しています。
みんな、世界同時刊行の「Never 」を読めー!と言いたいです。