ハボタンの絵と、ヤマギシズムのカルト村について書かれたコミックエッセイ(全3回)その1です。
< ハボタン >
お正月に飾る花として人気が出ているハボタンは日本固有の植物と思いがちですが、江戸時代後半にオランダから食用としてやってきたものだそうです。
これは我が家のハボタン
品種がいろいろありますね。
葉がピリピリしています。
< ヤマギシズム >
皆さんはヤマギシズムのことをご存知ですか?
今回はカルト村と言われるヤマギシズムの村で生まれた高田かやさんが出版した、カルト村体験コミックエッセイについてです。
高田 かや (文藝春秋社)
ヤマギシズムを実践するこの村は世間一般にはカルト扱いですが、実際は農業を基礎としたコミューン(生活共同体)だそうです。
宗教は関係ないようです。そこがオウムとはまったく違いますね。
こんなことをブログに載せるからといって、私がヤマギシズムを皆さんに勧めようと思ってるわけではありませんから、安心して読み進めてください!(^^)
また、高木さんの本に“ヤマギシズム”という名はいっさい出ていません。
<この村の特徴は (子ども目線です)>
村の中の物は全て共用
お小遣いがない
食事は昼と夜の1日2食
体罰は当たり前
親と離れて集団で暮らす
学校から帰ったら農作業をする
びっくりすることばかりです。
親は別の村で大人だけの生活をしていて、親と子が会うのは年に数回だけだったとのこと。そのころ村は全国に30カ所ほどあったそうです。
5歳以下の子は夜だけ親と一緒に過ごせましたが、6歳からは子どもたちと世話係さんの集団生活です。
親と年に数回しか会えないことや、育ち盛りの頃に1日2回の食事で常にひもじい思いをしたのがつらかった、と書かれています。
一般社会の小学校へ通い(6〜12歳)
村の中等部へ(13〜15歳)
その上は高等部(16〜18歳)
大学部(19〜21歳) です。
そして高田かやさんは19歳で村を出て一般社会へ出ました。
高田 かや (文藝春秋社)
生まれてから19歳までの村の生活が詳しく楽しい漫画で表されているこの本は、ヤマギシズムとカルト村に興味がない人でもとてもおもしろい本です。
でもカルト村を糾弾したり厳しく批判したりはしていません。楽しく思い出して書かれていますから楽に読めます。
* 次回もお楽しみに *