sutekidaneの日記

愛知県の草花のスケッチと、虫や鳥など生き物のおもしろい話です。

エミータS.535/クンクン・・クスノキっていい匂い(^^)

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子供の頃のことですが,伊勢神宮の参道を歩いていたら何やらいい匂いがしました。

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そばに大きな木があり,母が「このクスノキの匂いだよ」と教えてくれました。

 

葉を取って揉んでみるとスーッとしたいい香りです。幹や枝,葉、根に独特の香りがあります。

その成分に防虫効果があるので昔から防虫剤(樟脳 しょうのう)に利用されてきたそうです。

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でも天然樟脳は高価です。現在では化学合成の防虫剤に代わっていますよね。我が家のクローゼットや衣装ケースにあるのも化学合成のものです。

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公園のクスノキを描きました。

❶  スケッチして

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❷  緑色の丸い実を描いて

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❸  残りの葉を描いて完成

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緑色の実は秋の終わりには熟して黒くなります。

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     (これ↑は11月に描いたもの)

黒く熟すと鳥たち(ツグミヒヨドリムクドリなど)が食べにきて丸飲みにします。そして糞と一緒に種がまかれるんですね。

 

あ、それから、クスノキで作った木魚(もくぎょ)は

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ポクポクとまろやかな音が出るのが特徴だそうです。ぐんちゃんさんは使ってないかなあ?

 

 

 

エミータS.534/ヨレヨレ日記もぐだぐだ日記もぜーんぶ大好き‼️

2019年に発売され7万6000部のベストセラーになった「交通誘導員ヨレヨレ日記」を読んだことがあるでしょうか?

この本が大ヒットしたのを受けて「職業日記シリーズ」が次々に発行されました。

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* 交通誘導員ヨレヨレ日記  10刷

* メーター検針員テゲテゲ日記 4刷

* 非正規介護職員ヨボヨボ日記 9刷

* タクシードライバーぐるぐる日記 5刷

* コールセンターもしもし日記 4刷

* 派遣添乗員ヘトヘト日記  5刷

* マンション管理人オロオロ日記 7刷

* ケアマネージャーはらはら日記 8刷

* ディズニーキャストざわざわ日記 6刷

* 住宅営業マンぺこぺこ日記  5刷

* メガバンク銀行員ぐだぐだ日記 (最新刊)

どれも様々な職業に従事する高齢者(!)のリアル(!)を描いています。

私は交通誘導員ヨレヨレ日記からこのシリーズのファンになって次々読みました。

どの本もイラストは伊波二郎さんで、主人公の痩せた貧相な姿がユーモアたっぷりに描かれていてあわれを誘います。

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最近読んだ「コールセンターもしもし日記は

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知られざるコールセンターの実態だけでなく、電話する側と受ける側の生々しい攻防、そしてそこに生きる人たちの人間模様が描かれています。

著者の吉川徹さんは20年以上、派遣社員としてコールセンターに勤めていた方で、派遣社員の厳しさを赤裸々に書いています。

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私が就職した頃は売り手市場で、職はいくらでもありました。

私も普通に正社員として採用され,同級生も漏れなく就職していきました。

その頃は「派遣社員」という働き方はありませんでした。

 

時代は変わり,私の子どもの世代には就職が厳しくなりました。

仕事を探す娘に

「お母さん,大学で学んだことを生かす仕事につくなんてことは出来る時代じゃないんだからね、期待しないでね。」

とクギを刺されたことが忘れられません。

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1986年に労働者派遣法が施行され,その後何度か改正され現在に至っています。

難しいことはわかりませんが、今の派遣法は人間を簡単に補充できる労働力としか見ていないような気がします。

娘も一時,派遣社員として勤めていたので,私もその苦しみや悩みを目の当たりにしてきました。

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日本経済の変化で、働き方はどんどん変わっていくものだとはわかっていますが、派遣という働き方にはずっと割り切れない思いでいます。

2020年に「同一労働・同一賃金」がスタートしましたがどうなるのでしょう?

注目していきたいです。

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職業日記シリーズの最新刊は

メガバンク銀行員ぐだぐだ日記」です。

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著者は現役M銀行員 目黒冬弥とあります。派遣社員ではないようですね。

「このたびの件,深くお詫び申し上げます」の、このたびの件とは、度重なるシステム障害のことでしょう。

M銀行の実態やいかに!

読むのが楽しみです。

 

 

エミータS.533/”クルクマはターメリックと同じ“ってどゆこと?

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見慣れない花かもしれませんが「クルクマ」という名前の花です。

❶  スケッチして

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この花,原産地は熱帯アジア,アフリカ、オーストラリア。暑い所ね。

うん,見た目は清楚な感じじゃないね。

暑さに強く,暑ければ暑いほど良く育つんだって。

❷  全体を薄く塗って

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暑いのはどんと来いだけど、寒さにはめっぽう弱い。地植えすると冬には枯れるってよ。

❸  まず花部分を塗って

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白いクルクマもあるよ。きれいだね。

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でもやっぱり私はピンクがいいなあ。

❹  葉を塗って完成

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花を鑑賞するための品種は「クルクマ」で、

食用・薬用の品種は「ウコン(英名ターメリック)」、

どちらも同じ仲間なんだって。知らなかった。世の中は知らないことだらけ。😎

エミータS.532/胡麻/「君はボクのこと知ってるかーい?」(ゴマ君↓)

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今回は胡麻の話です。

★  金胡麻の種を蒔いたら芽が出て

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8月にピンクの花が咲きました。

下から上へ咲いていきます。

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咲き終わったところにゴマができます。
★  9月には葉が枯れて
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下の方からゴマがパラパラ落ちてきました。
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ありゃま、大変!急いで収穫しましょう。

★  収穫の後、乾燥させました。

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★  孫ちゃんもお手伝い。まごとごま。

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ゴマができるまでをレクチャーしてますが
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孫ちゃんにとって初めてのゴマなら,教えてる方も初体験のゴマ作り(^^)
★  5〜6本のゴマから1カップと少々のゴマがとれました。

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とても貴重で食べるのが勿体無いくらい。

★  スケッチしておこう。鉛筆描きです。

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おっと,ゴマも描き加えましょう。

パラパラパラ・・・

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★  ダイソーですり鉢を買ってきました。小さい卓上すり鉢です。

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まずはどんな料理に使いましょう?

これはいかが?胡麻をいっぱい使いました。

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★  週刊誌を見ていたら「胡麻の郷」というテーマパークが載っていました。まあ,なんてタイムリーなこと。

検索してみると

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クチコミを見ると

「世にも珍しい胡麻のテーマパーク。ひらけごまとの発声によりトビラが開く」とあるじゃあーりませんか。

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わー、行ってみたい!

「ひらけごまー」と言ってみたい‼️

所在地は私の住む愛知県のお隣の岐阜県関ヶ原です。近いから行けます。

こんなゴマ君が出迎えてくれるようです。

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ひらけーごま‼️‼️‼️

 

 

 

 

 

エミータS.531/イヤリングみたいにブラブラ揺れる可愛いエゴノキ

エゴノキをずっと探していました。

釣鐘状の実がかわいいので見たくって。

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近所の人が「これ,エゴノキっていうんだよ」に大喜び。

おお、これがエゴノキか!ずっと君を探していたんだよ(^^) 嬉しい😃

小さい白い花を枝から下げるように咲かせる姿が美しく

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シンボルツリーとして人気のある木だそうです。

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この写真の木(花は終わって実になっています。拡大してみてね。)も門の横にシンボルツリーとして植えられていたもの。結構な樹高です。

ちなみに「エゴノキ」という名前は,果肉を食べるとエグ味を感じることからとか。命名って結構適当なんですねえ。(^^)

 

❶  スケッチして

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 ね、イヤリングみたいでしょ。

❷  薄く色を塗って

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❸  更に塗り重ねて完成

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 うーん、かわゆーい。

 

と、これで終わったと思ってそのまま玄関へ置いてあったんです。

2日後(早朝でシーンと静か)、その玄関からカキーン!という音。ん?誰もいないはずなのに・・・またコキーン!という音。

気になって見に行ったら

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実がはぜて中から種が出て来ていました。カキーンという音はこの堅い種が床に落ちた音でした。

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何だか楽しくて朝から笑ってしまいました。(^^)

 

同じようなことがウォーキング中にもありました。

公園の横の道を歩いていたら,頭にポンッと何かが当たりました。

熟したギンナンの実が落ちて来たのです。

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上と見ると銀杏の木が

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下を見ると熟して落ちたギンナンの実が

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楽しいウォーキングでした。

 

 

 

エミータS.530/「激辛で有名なチリの唐辛子」って,食べる勇気ありますか?

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小さくてカラフル,可愛いので買ってみました。説明が(↑)付いていました。「辛味はハラペーニョ程度」って。

        💠

❶ スケッチして

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大きさがわかるように、上へ普通サイズのピーマンを2個描きました。チリ唐辛子はかなり小ぶりだと分かります。

❷ 薄く下塗り

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あれれ? わ,忘れてた!!

黄色いチリ唐辛子の光ってる部分は、塗らずに白いまま残さなければいけないのに塗ってしまった。これでは光ってるように描けません。

後から気づいて慌てて水で洗い落としましたがもう遅い。

この時点で黄色いチリ唐辛子はもう失敗です。あーあ、悲しい。😢

❸ 塗り重ねて影をつけて完成

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赤いチリ唐辛子はテカってるように見えますが、黄色いチリ唐辛子はテカリが弱いですね。あ〜あ。😭

 

チリ唐辛子はお尻側が内部からむにゅっと出てきている形がユニークで特徴的なんだそうです。(  ↓  むにゅっ部分 )

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        💠

ところでこのチリ唐辛子ですが、説明に「辛味はハラペーニョ程度」とあります。

そのハラペーニョ程度ってどれくらい?

調べてみました。

スコヴィル値(辛さの度合い?)➖

シシトウ・パプリカ・ピーマン・・・0

ハラペーニョ・・・2,500〜10,000

鷹の爪・・・30,000〜50,000

ハバネロ・・・350,000

  (な〜んだ、そんなに辛くないんだ。)

チリ唐辛子はハンバーガーの中やピザの上に載せるような品種で、辛さは「ホット」ではなく「スパイシー」だそうです。

では食べてみましょう。パンに挟んで焼きました。

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ううっ、辛いっ。取り除きました。(^^)

 

 

 

 

 

エミータS.529/過酷ファッションショー

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私は3年ほど前から農作業をすることになり,ワークマンで服などを買い始めました。

洗濯しても型崩れしないし、夏は着ていても涼しく乾きも速く機能的。この機能でこの値段?と何度も思いました。

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(3年間畑で過酷な扱いをした980円の靴。汚れ以外は機能的に問題なしです)

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          (長靴・帽子)

 

そんな時、図書館で読む本を物色していてこの本を見つけました。

からして面白そう。

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★ 目次(↓)だけ見ても興味深々。

・ ワークマンを変えた男

・ ニトリユニクロを目指せ

・ 大躍進の裏に「データ経営」あり

・ ものづくりは売価から決める

・ ファンの辛辣な文句は全部飲む

・ 過酷ファッションショーの舞台裏

・ 5年で目標全達成

・ コロナで見えたワークマンの強さ

 

ニトリユニクロを目指せ

ワークマンはもともとワークするマン、働く人の作業着ですから,機能的には優れているわけです。

でも一般の人にも買ってもらうにはデザインが良くない。

専務の土屋さんは職場で背広をやめて(1人だけ)ワークマンの製品で24時間毎日過ごした。下着から上着まで全部ワークマン。奥さんからは「せめて外出時は普通の服を着て」。娘さんからは「お父さん,ダサイ」と言われる。それでも毎日ワークマンを着て仕事をしていると,社内にポチポチと同調者がでて広まっていった。

すると「職場ではいいが、社外で着るのは恥ずかしい」という生の声が出てきた。

そこで機能面はいいのだから,大胆にデザイン面を良くしていこうとなった。

ユニクロを目指せ」ということですね。デザインを改良し、やがて職人だけでなく一般人も買うようになってきた。

 

★ さて、そうしたことで商品は良くなっていったのに、売り上げは3%、4%しか伸びない。

これはたぶん売り方が悪いんじゃないかと、今度は売り方を100%変えることにした。

作業服を平台に並べるワークマン本来の並べ方から、マネキンに着せアウトドアショップのようにした。店名も『ワークマン』から『ワークマンプラス』に変えた。

そこからワークマンは怒涛の進撃を始める。売り上げは前年比154%に。

 

しかし、です。

★ 『ワークマンプラス』を見て、これはワークマンがカジュアルウェアの新ブランドを開発して「ワークマンプラス」という全く新しい店をオープンしたんだ、と誰もが思いました。私もそう思った。

しかし,そうではなかったのです。

並んでいる商品は全て既存のワークマンで扱っているアイテムなんです。

つまり「ワークマン」と「ワークマンプラス」は同じ商品を扱う「同一店」だったのです。

 

でもそれだけで売り上げは爆発しました。商品を変えずに売り方を変えただけで2倍の売り上げに。ワークマン女子という言葉もできました。

 

★ 全国で「ワークマン」店ではなく「ワークマンプラス」店が増えていき更に売り上げを伸ばしています。

私が住む市にもワークマンプラス店ができました。今日は新聞にワークマン女子の広告が入っていました。ユニクロみたいです。

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★ 面白かったのは「過酷ファッションショー」です。TVの報道でその様子を見てぶっ飛びました。すごく面白かったです。

本から紹介しますね。

➖「ワークマンプラス」の開業からちょうど1年がたった2019年9月5日、ワークマンは東京・新宿のルミネゼロを貸し切り,秋冬の新作発表会を開いた。ただの発表会ではない。「過酷ファッションショー」という名の、サブタイトルがついていた。

幕開けは穏やかだった。過酷とは名ばかりの、ごく普通のファッションショーが繰り広げられた後,商品説明会へと移った。

このまま終わってしまうのか。そう思った矢先だった。照明が薄暗く変わり,場内は“天変地異”に見舞われた。視界を遮るほどの濃霧,容赦なく襲いかかる風,土砂降りの雨、季節外れの雪。

悪天候にもひるむことなく,ランウェイを進むモデルたち。中央にはなぜか雲梯が置かれ,果敢にぶら下った男性モデルは、あまりの雨の強さに思わず手を滑らせた。

実は,舞台裏に暴風を吐き出すブロアーや降水機、降雪機を持ち込み,考え得る限りの荒天を再現してしていたのだ。

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過酷な環境に強いワークマンを、目に見える形で発信した、実にユニークな試みだった。➖

* このショーの元になったのはTBSの番組 “SASUKE”

* ワークマンのカタログでは、防風,防寒,坊滑,撥水といった機能をうたっていたので、それを試せるショーをしようと企画したそうです。

* レポーターはワークマンの服を着ているので大丈夫でしたが、カメラマンはびしょ濡れになりながら撮りました。

 

この本は2020年6月に出版されたもの。

今は2022年9月。

この2年間にワークマンはさらなる変化をとげているでしょう。本の続編を出して欲しい。

ワークマン製品のファンの一人として、これからもこの会社の行方を見守って行きたいと思います。