今日のブログはたあくん三昧。たあくんの自画像です。近鉄電車にも乗りました。
どうです、この姿。顔だけでなく手足もあるんですよ。「5本の手」とあるのは5本の指の間違いですね。手が5本もあったら、たあくんは火星人になってしまいます。
** さんたろうの日記 **
(No.15)
さんたろう(通称たあくん)が3〜4才の頃の出来事を文とイラストで再現しました。(たあくんは現在、成人になっています。)
登場人物は いち子 (姉1)
にい子 (姉2)
さんたろう ( 弟 )
さんたろうは3人姉弟の末っ子です
保育園に通っています
** 近 鉄 電 車 **
名古屋駅から近鉄電車に乗りました。
ずっと電車に乗りたかったたあくんは嬉しさマックス。座席で跳んだりはねたり大暴れです。注意してもやめません。幸いこの日は平日でお客が少ない。
「車掌さんに叱られるよ」なんて最低の叱り方ですよね。
何と注意しても足バタバタは止まらない。
するとドアが開いて
大きくて強そうな車掌さんの姿が見えました。びっくりしたたあくんは、途端にスーッとカメ🐢のように首を引っ込めました。車掌さんは(なぜか)つかつかと近寄って来て
「この子は何か悪いことをしたのかなあ?」
たあくんびっくり!車掌さんを睨んで
「たあくん、何もしないよーだ」
「でもボクはおじさんを見て隠れたぞ」
そしてたあくんの頭をなでなでしたのです。たあくんは泣きたいのをこらえて
「たあくん、おりこうだよーだ、隠れてないよーだ」
本当は「バーカあっち行けー」と言いたいのですが、驚きと恐怖で声になりませんでした。
「そうかそうか、ボクはおりこうか」
と車掌さんは笑いながら行ってしまいました。たあくんの心臓はパンクせずに済みました。
急に静かになったたあくんは窓から外をぼんやり見ています。何だかかわいそうになりました。
降車駅が近づいた頃、何とまた向こうからその車掌さんが現れました。
「たあくん、車掌さんにさようならを言おうか」と数回練習して
「車掌さんさようなら」と深々お辞儀をしました。
車掌さんは喜んで、降車駅のホームまで降りてきてくれて「ボクさようなら」と頭をなでなでして何度もバイバイをしてくれたのでした。
近鉄電車の優しい車掌さん、
ありがとうございました‼️
➖ 完 ➖