sutekidaneの日記

愛知県の草花のスケッチと、虫や鳥など生き物のおもしろい話です。

エミータS.298/ラベンダー/三太郎日記14/たあくん版「俺の家の話」

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たあくん版「俺の家の話」です。たあくんが幼いころの実話です。

 

 

    < ラベンダー >
庭でラベンダーが咲き始めました。どんどん増えていくので適当に刈っていたら、見苦しいラベンダーになってしまいました。フェンスの外へもはみ出しています。

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道を通る人が花を見て楽しんでくれるとうれしいですが。

このフレンチラベンダーは“ウサギのお耳”と呼ばれているもの。

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かわいいですね。

 

 

 * たあくん版「俺の家の話」 *

長瀬智也くんと西田敏行さんのTVドラマ「俺の家の話」が気に入ってました。終わってしまって残念です。

 

今日はそのたあくん版をお送りします。

 

たあくんのパパ(つまり私のツレ)は長ーーーーい間単身赴任をしていました。

子煩悩なパパは「どんなことでもいいから、子ども達のことが知りたい」と言いました。

 

当時、携帯は無く、知らせる手段は固定電話か郵便でした。

電話は双方の空いている時間がうまく合わず苦労です。そこで必然的に郵便(ハガキ)で子ども達の様子を知らせることになりました。

ハガキで知らせると喜んで読んでくれるので、こちらもせっせと書きました。

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夕食後並んでTVを見ている3人を描いたハガキです。

 左から にい子、いち子、たあくん

 

幼児のたあくんが「オセロを覚え、一生懸命考えながらやる」とハガキで知らせた時のことです。

単身赴任先から帰宅したパパが着替えもせずにスーツのままオセロセットを持ってきて、たあくんの前にドカンと座り「さあやろう!」と言いました。

「ハガキを見てからずっとこのことを考えていた」そうです。

 

一方たあくんは、母、2人の姉、祖母に

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囲まれて楽しい生活を送っていた(と思いたい)のですが、ある日ポツンと

「たあくんも◯◯ちゃんみたいにお父さんがいつも帰って来るのがいい」

と言ったことがありました。

 

家族全員が揃って暮らすのは普通のことですが、とても幸せなことなんですね。

 

話が逸れましたが、そんなわけで単身赴任先へ送ったハガキがたくさん残りました。そのハガキをもとにして書いたのが「三太郎の日記」です。

 

もともとの「三太郎の日記」は大正時代の阿部次郎の評論随筆です。青春の記録で、強い理想主義に貫かれています。

著者の分身、青田三太郎の告白、という形をとって書かれた本です。

 

そんな立派な本から題名を勝手にお借りしました。原本は難しくて私は読んでもいないんですがね。ごめんなさい🙇‍♀️

 

長い単身赴任が終わったツレはハガキを持って戻って来ました。

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  (紛失せずに残っていた分のハガキ)

そして今、私は昔出したハガキを懐かしみながら、それをもとにした「三太郎の日記」を書いていると言うわけです。

読者の皆様に読んでもらえたら本当に嬉しいです。