たあくん版「俺の家の話」です。たあくんが幼いころの実話です。
< ラベンダー >
庭でラベンダーが咲き始めました。どんどん増えていくので適当に刈っていたら、見苦しいラベンダーになってしまいました。フェンスの外へもはみ出しています。
道を通る人が花を見て楽しんでくれるとうれしいですが。
このフレンチラベンダーは“ウサギのお耳”と呼ばれているもの。
かわいいですね。
* たあくん版「俺の家の話」 *
長瀬智也くんと西田敏行さんのTVドラマ「俺の家の話」が気に入ってました。終わってしまって残念です。
今日はそのたあくん版をお送りします。
たあくんのパパ(つまり私のツレ)は長ーーーーい間単身赴任をしていました。
子煩悩なパパは「どんなことでもいいから、子ども達のことが知りたい」と言いました。
当時、携帯は無く、知らせる手段は固定電話か郵便でした。
電話は双方の空いている時間がうまく合わず苦労です。そこで必然的に郵便(ハガキ)で子ども達の様子を知らせることになりました。
ハガキで知らせると喜んで読んでくれるので、こちらもせっせと書きました。
夕食後並んでTVを見ている3人を描いたハガキです。
左から にい子、いち子、たあくん
幼児のたあくんが「オセロを覚え、一生懸命考えながらやる」とハガキで知らせた時のことです。
単身赴任先から帰宅したパパが着替えもせずにスーツのままオセロセットを持ってきて、たあくんの前にドカンと座り「さあやろう!」と言いました。
「ハガキを見てからずっとこのことを考えていた」そうです。
一方たあくんは、母、2人の姉、祖母に
囲まれて楽しい生活を送っていた(と思いたい)のですが、ある日ポツンと
「たあくんも◯◯ちゃんみたいにお父さんがいつも帰って来るのがいい」
と言ったことがありました。
家族全員が揃って暮らすのは普通のことですが、とても幸せなことなんですね。
話が逸れましたが、そんなわけで単身赴任先へ送ったハガキがたくさん残りました。そのハガキをもとにして書いたのが「三太郎の日記」です。
もともとの「三太郎の日記」は大正時代の阿部次郎の評論随筆です。青春の記録で、強い理想主義に貫かれています。
著者の分身、青田三太郎の告白、という形をとって書かれた本です。
そんな立派な本から題名を勝手にお借りしました。原本は難しくて私は読んでもいないんですがね。ごめんなさい🙇♀️
長い単身赴任が終わったツレはハガキを持って戻って来ました。
(紛失せずに残っていた分のハガキ)
そして今、私は昔出したハガキを懐かしみながら、それをもとにした「三太郎の日記」を書いていると言うわけです。
読者の皆様に読んでもらえたら本当に嬉しいです。