料理をする時、レシピを見て作りますか?それとも見ないで作る?
以前、畑でできた野菜をランチ仲間5人にもらっていただく時、いいレシピがあったので共に渡そうとしたら「レシピは要らない」と言われました。
「説明を聞いて作り方はわかったからレシピは不要」と言うのです。残りの4人も同じ。
ランチの間中、レシピや料理本は必要か?と言う話になり、5人とも、必要なし派でした。
私はびっくりしました。肉じゃがやポテトサラダやおひたしなど、定番のものは本を見ないでも作れますが、じゃあ新メニューはどうするの?
今までずっと料理本に頼ってきた私。
(キッチンの本立て)
そしてそういうのが普通だと思っていた私。だけど世間一般の人はそうではないのか! ★<びっくりその1>
なんだか本に頼ってた自分がダメっぽい主婦に思えてきました。
そんな時、書店で有元葉子さん(料理家・ファンです)のこの本を見たのです。
ええっ!?何言ってんの?
有元さんの言葉
「料理の本をたくさん出している私がこう言うのはおかしいと思われるかもしれませんが、作り方の勘どころや流れが頭に入ったらもうレシピは見ないようにしましょう。でないと料理が“自分のもの”になりません。
・・ラクに自由に料理をしましょう。」
★<びっくりその2>
ちょうど自分の料理がレシピに頼りすぎなのか?と悩んでいた時に見つけたこの本、もう1冊も買いました。
本にたくさん付箋が入ってるのが見えますね。あの有元さんの言うことだから、じっくり研究しました。いい本でした。
そしてなるべく実践しようと努力したのです。
レシピなし料理は順調に進みました。
***本当ならここで平和な結末が訪れるはずだったのです。
それが、困ったことが起こりました。
***2018年夏に病気になり半年ほど体調を崩しました。
そしてその夏から、味覚と臭覚に異変が起きました。 ★<びっくりその3>
何を食べても美味しくないし、味と匂いがわからないのです。もちろん、病院で診てもらいました。3つの病院で。味覚臭覚は治りません。
今、コロナ患者さんの多くが味覚や臭覚の異常を訴えています。その辛さがよく分かります。
我が家の調理担当の私がこんな状態では困ってしまいます。なにしろ味見してもわからないのですから。
そして対策としてレシピに忠実に料理を作ることにしました。醤油大さじ1、砂糖小さじ1・・というふうに。これなら味は大丈夫です。
つまりもとのレシピを見て作る派に戻ってしまったというわけです。
* * *
長い間、味覚臭覚異常で苦しみましたが、2021年の今、完全ではありませんが8割がた元に戻ったように思います。徐々に治っていったようです。
匂いと味のわからない生活は悪夢のようでした。
クチナシの花の匂いに笑顔になり、朝の味噌汁の味をおいしいと思う、そういう生活は本当に幸せです。失って初めてわかりました。
長い話にお付き合いいただきましてありがとうございました。🙇♀️
< ナデシコ >
① スケッチ
② 色塗り
③ 完成